子どもがHSCかもしれないと思ったら知っておいてほしい3つのこと | ページ 2 | ライフ論

子どもがHSCかもしれないと思ったら知っておいてほしい3つのこと

ハイリーセンシティブチャイルドHSP
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否定の言葉を使わず、子どもの自己肯定感をはぐくむ

私は5歳くらいのとき粘土遊びが大好きでした。母に 「また粘土遊びしてるの?」 とか 「ずっとそんなことしてて飽きないの?」 と言われました。小学校に入ってからも、トランプやダイヤモンドゲームを使って一人で同じ遊びを繰り返す私に対して、母はよくこういった言葉かけをしました。未だに覚えているくらい心に残っている言葉です。

それだけの言葉で私は自分が否定されたように感じました。母の希望としていることとは違うのだと思いました。母にとって私はさぞかし退屈そうな遊びをしていたでしょう。 クラスに友だちはいましたが、放課後、毎日一緒に遊びに出かけるというようなことはありませんでした。社交的な母はきっと、自分の娘が大人しく内向的であることが不思議だったのかもしれません。あるいは大きくなっても人見知りで社交性が育たないことが不安だったのだろうと思います。

子どもがHSCであろうがなかろうが、親の思い通りにさせることはいいことではありません。HSCならなおさら、その子のありのままを認めてあげることが大事です。もしも子どもが何かに熱中しているとき、 子どもがそれだけの集中力を持っているのだと気づくことができます。親が自分を認めてくれるという安心感を子どもに与えてほしいと思います。親の無条件の愛を感じることで自己肯定感は育まれます。

私が小学校4年生くらいのとき、学校が辛いと感じる時期がありました。そのときはただ「学校、大変だね。しんどいよね。」と言ってもらいたかったです。本当は辛い思いをしているんだとわかってもらいたかったです。それでも私は親に何も言えませんでした。こんな些細なことで心配をかけさせたくないし、どうして私はこれくらいのこと辛いなんて思うのかと、情けない気持ちでいっぱいでした。

もしもHSCの子どもが「クラスが騒がしいのが嫌だ」と言った時、それは他の人にとっては許容範囲の騒がしさかもしれません。「そんなにうるさいの?誰が騒ぐの?」なんてことは重要ではありません。「騒がしいのが嫌なんだね」と分かってくれたらいいのです。理由や背景よりも、目の前の子どもの気持ちを理解してあげてほしいです。

親にできることは、子どもが苦手なことを知ることです。何が嫌なのか子ども自身気づいていないことがあります。HSCは人の気持ちを推し量ることに優れています。騒がしさになれることはないかもしれませんが、それでも騒ぐクラスメイトに悪気がないことに気づきます。あるいはどんな場面で騒がしくなるのか、次第に分かってくるようになります。

学校の保健室のように安心感を感じられるような静かな場所を与えることが望ましいです。それができなくても家に帰れば安全で、親と一緒なら安心できるということも重要です。他の子たちが当たり前にしていることが、自分はできないということに悩む子もいます。それでも「あなたはそのままで大丈夫だよ」と言ってくれる親がいれば、それで安心できます。子どものころに育まれた自己肯定感は大人になってからの心の土台を作ってくれます。

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