はじめに
無事に出産したので、あのときこんなことがあったなーという備忘録でもあります。
妊娠22週未満で流産のおそれがある場合は切迫流産と呼ばれ、私は13週目でした。
22週~37週未満で赤ちゃんが産まれそうな場合に切迫早産と呼ばれます。
その時は不安で不安で、ネットあれこれ調べまくったりしました。
同じような境遇にいる人に少しでもこの経験談が役立てばいいなと思います。
妊娠13週のときに出血
妊娠9週目くらいの頃に、母子手帳をもらいました。
以前一度、稽留流産を経験してるから、安心はしてませんでした。
その頃、かかりつけの産科が自分に合わない気がしてきて、別の病院へ転院する予定でいました。
そんな中、13週に入った頃のことです。
買い物にでかけて外食していると、突然ふとももが濡れる感覚がありました。
最初は「まさか尿もれ?」と思いました。
トイレに行ってみると黒いタイツでわかりにくかったものの、生理の始まりみたいな出血が。
ストレス過多だったり、買い物で重いものを持ったりしたせいかもしれないし、原因は不明。
かかりつけ医に電話して、痛みが増してきたら来院ということになりました。
出先で出血したので、自宅へ戻るも、だんだんと痛みが増してきました。
これはダメかもしれないと思いました。とりあえず再度電話をして来院。
担当医が不在で、別のベテラン医師に診てもらいました。
初めて診てもらったのですが、さすがベテラン医師?だからなのか、説明がわかりやすくて少し安心しました。とはいっても、お腹の中の子が助かるかどうかはわからない状態に変わりはありませんでした。
もともと、とにかく病院が好きじゃなかったので、入院は精神的に辛いかったです。
心のなかでは入院せず自宅で安静にしていたいなーと思ってました。
入院生活自体も嫌ですが、それがまたコロナ禍で面会謝絶だったわけです。
泣きっ面に蜂とはこういうことかと。
5日間、絶対安静でした。ベッドの上で寝て過ごし、食事の時以外は横になっているよう言われました。1日2回ほど体操をする以外は、スマホで調べものをしたり、テレビを見たりしていました。
スマホで調べるとだいたい無事に生まれている話が目に止まりました。
だいたいブログの記録として残すのは赤ちゃんが無事に生まれている場合ですね。
私も無事に生まれているから書いて残しておこうと思ったわけです。
これが残念な結果だったら胸にしまっておいたでしょう。
5日目の診察で出血がとまったことが確認されたので、やっとシャワーを浴びることができました。さらに翌日の診察でも問題ないということで、7日目に退院することができました。
同室の人はひと月以上入院しているみたいだったので、私の入院期間は短い方だったと言えます。
病院嫌いで、通院も精神的にしんどい人間にとっては、入院生活は苦痛でストレスたまります。
それもコロナ禍で面会禁止だったので、孤独感マシマシ。ベッドの上から出られず、ずっと横になっていないとダメというプレッシャーで、メンタルも弱りました。
夜中ベッドでひっそり泣きました。
7日間で本当に退院できるの?
医師はみなさんそうなんでしょうけど、「確実に~できる」みたいな表現はされないので、
退院するその日まで本当に退院できるのかよくわかりませんでした。
明後日退院の予定であっても、「当日の診察で問題なければ退院です。」という感じです。
そのときまで「退院できます」のひとことがなかったので看護師さんに聞いたりして
「え?ほんとに今日退院でいいんだっけ?」という感覚でした。
退院のときに、入院費用の精算の紙をもらって震えましたね。
私は7日間しか入院しなかったので、高額療養費制度とかも使いませんでしたが、なかなかの金額でした。
妊娠を考えている人はよくよく考えて保険に加入しておくのが安心です。
私は運良く、すぐに出血がとまり、状態が安定したから7日間で退院できました。
人によってはひと月、もちろん状態によっては出産まで入院ということもありえます。
今思えば、たった7日間で済んで本当に運がよかったと感じます。
退院したそのあとも安静にする日々
無事に退院したあとも、しばらくは家事はせず、家の中でも座っているか横になっているかどちらかでした。
実家の親が手伝ってくれなければどうなっていたことか。
行政のサポートとかも活用できたらなんでも活用して、安静にしていることが大事だと思います。
とにかく「安静を心がけてください」と医師に言われました。
多分それ以外になにも方法がないからなんでしょうね。
「お腹の子どもより大切なことなんてない」というのが根本にあるわけです。
掃除も洗濯もすべてやってもらいました。
申し訳ない気持ちもありましたが、ストレスはきっとよくないだろうと考えてマインドフルネスなんかをしてました。
7日間の入院で、退院してからもなるべく安静にするようにと言われたので、家に帰ってからも家事はほとんどしませんでした。
何もしないのはお腹の赤ちゃんのためでもあり、私がもう入院生活は嫌だったからでもあります。
無理をしてなにかあったら嫌だ、また入院なんて絶対にしたくない!という一心でした。
あとは単純に精神的に辛かったからです。
「また出血したらどうしよう」
「次の検診まで不安で仕方ない」
妊婦特有の精神状態も関係していたと思いますが、とにかく不安感がありました。
「不安とかストレスはお腹の子によくない」
「これはホルモンのせいに違いない!」
と考えながらも、頭の中はずっとぐるぐるしていました。
思い出したら、またちょっと落ち込んできそうなほど。
精神的な健康ってすごく大事ですが、それも健康なときには実感がわかないですね。
妊娠するまではあまり大きな怪我や病気もなく健康体だったのですが……
何事もなく出産できるとは限らないんだと実感します。
特に、切迫流産は原因もはっきりしないし、どうしたらよくなるのかもわかりません。
何もできない自分にイライラするというか、あれこれ悩んでることに嫌気がさすことも。
家族にもたくさん迷惑やら心配やらかけていて、なかなか愚痴も言えませんでした。
その後の検診で異常もなく、「一安心」という気持ちになりました。
臨月まで問題なく過ごし、出産まで至りました。
産まれてくるまでは、「大丈夫」とは思えないままでした。
もともと考え込むタイプでしたが、切迫流産で入院してから、お腹の子どものことであれこれ悩みました。
今にして思えば、なにをそんなに考えることがあったのかと思います。
過ぎたことだから、今やっとわかるようになった気がします。
落ち着いて考えればわかることも、その渦中いると見えなくなるものなんだと。
ただ、不安で心配でぐるぐる考え続けて気分が落ち込んでも、今子どもが元気でいるのはあの時があったおかげだと思うことにします。
もしも今入院して不安の中にいる人がいたら、少しでも状況がよくなることを祈ってます。