低用量ピルを飲むようになるまでの経緯
私は初潮が来てからずっと生理不順のような状態が続いていました。頭痛に悩まされるようになったのも、この頃からでした。
正確に周期を測ったことはありませんでしたが、おりものが茶色くなるだけの月や、2週間ごとに少量の出血があるときがありました。大学生になっても量が少ない、中間出血が2週間続くといった具合で、なにが整理なのかよくわかっていない頃です。当時はまだ基礎体温を計ることもなく、頭痛や不安感が襲ってくるタイミングが生理周期によるものだという可能性にも気が付きませんでした。
私は生理中でも出血が少なく、腹痛もほとんどありませんでした。当時「むしろ生理になると元気になって体調が良くなるくらいだよ」という話を友人にしたところ「それってPMSなんじゃないかな」と言われました。そこでPMS(月経前症候群)について調べて、初めて自分の体調不調の原因がわかったような気がしました。
PMSの症状にことごとく当てはまり、目からウロコでした。そしてストレスで2ヶ月ほど生理が来なくなり、記憶にないミスを連発して周りに迷惑をかける日が続いたとき、初めて婦人科へ行きました。そこで多嚢胞性卵巣がわかりました。そのときは妊娠を希望していませんでしたが、いつかは子どもを産みたいと思い、トリキュラー28を服用することになりました。
トリキュラーを服用してみてわかった相性の問題
トリキュラー28を服用し始めて3週間目あたりから変化に気が付きました。それは顎から首周りにかけて出始めた大量のニキビです。今までニキビができるとしても、両方のこめかみに一つずつか、顎に1つか2つという、その程度でした。ところがアゴ周りから首の方にかけて、10個もニキビができたのです。
不正出血や吐き気などの副作用がある可能性については説明を受けていましたが、まさかニキビがこれほど増えるとは思いもよりません。3ヶ月分のピルをもらっていましたが、2ヶ月目の分を飲み終えたあとはマーベロンへ切り替えることしました。私にはトリキュラーを使い続けることは無理でした。そのくらいひどいニキビに2ヶ月間悩まされてしまいました。もちろん人によってなんの問題も出ない人もいるでしょう。最初は一般的なピルとして、トリキュラーが処方されることが多いようです。
マーベロンはトリキュラーと違い、全て同じ成分が含まれている錠剤なので、うっかり違う順番を間違えて違う色の錠剤を飲んでしまうことがありません。トリキュラーは生理周期に合わせて自然なホルモンバランスになるよう、錠剤の成分が変化します。マーベロンについては血栓症のリスクについて注意が必要であり、特に喫煙者や偏頭痛持ちの人は医師との相談が必要でしょう。
私にはマーベロンが合っていたようで、切り替えてからはニキビがぱったりとできなくなりました。ニキビの治療のためにマーベロンを服用する人も多いそうです。もしもひどいニキビに悩んでいる人は、そういう治療方法もあるのでもっと広く知られるべきだと思います。低用量ピルは主に避妊薬として認知されていると思いますが、避妊以外にも女性にとってプラスになる効果があると思います。